(戦災資料センター・ニュースNo.37より)新型コロナウイルスの感染拡大などもあって、展示リニューアルがだいぶ遅れてしまいましたが、6月20日にようやく開館いたしました。ご支援・ご協力いただいたすべての方々に深く感謝します。感染防止のため、事前予約制、入館者数の制限などの措置を取らざるをえませんが、28日までの間にすでに130数名の方が来館されています。アンケート結果を見てみますと、展示がすっきりしていてわかりやすいという評価が多く、館長としては、ほっと胸をなでおろしている次第です。また、「当センターをどうやって知りましたか?」との質問に対しては、センターのホームページ、新聞やテレビと回答された方が多かったのにも驚かされました。この間の広報活動の成果が出ていると感じましたが、今後も様々な媒体を通じて積極的に発信していく努力が重要でしょう。スマホなどとは無縁の時代遅れの館長ですが、せめて講演などの際にはセンター、センターと連呼するつもりです。(館長 吉田 裕)
<リニューアル開館します 名誉館長 早乙女勝元>
戦後75年の夏が迫って参りました。皆様には、いかがお過ごしでしょうか。
いわゆる「三密」の不安で不自由な日々ですが、今日はいいお知らせです。
当センターは博物館相当施設をめざしてリニューアル中でしたが、建物から、展示へと作業を終えて、ようやく皆様をお迎えできるようになりました。若い研究者たちの努力によって、わかりやすく新しい展示表現へと、資金その他のきびしい条件下にもかかわらず、完成したものです。東京大空襲惨禍の引継ぎは決して充分ではないものの、なんとか達成できましたことを心から喜びたいと思います。
しかしながら、今度はコロナ禍という新たな大試練が目の前に登場しました。私たちの生活は非日常に変えられてしまい、終息はいつのことやら。当センターも無関係ではいられません。日本の民主主義と平和の、重大な危機でもあります。この日この時、このヤマを無事に乗りきって、後世代に命のバトンを手渡すべく、皆様のご来館を切に期待する次第です。