「老後」の夢の行方

(戦災資料センター・ニュースNo.38より)昨年3月に37年間勤めた一橋大学を退職しました。授業に追われる生活から解放されて少しほっとしています。退職後は各地の平和博物館をまわってみようと考えていたのですが、新型コロナの影響で思うにまかせません。安城市歴史博物館の企画展、「描かれた戦争」も見学に行くつもりでしたが、結局断念しました。警察官だった桜井純さんが描かれた戦争体験画に関する企画展です。名古屋空襲に関する貴重な記録でもあるだけに本当に残念です。それでも感染防止に気をつけながら、近隣の施設を訪れるようにしています。昨年11月には千葉県館山市にオープンしたばかりの私設図書館、「永遠の図書館」に行ってきました。ここでは、陸軍大尉だった飯塚浩さん(故人)の手記と蔵書を閲覧することができます。12月には、「ヒロシマ連続講座」の竹内良男さんの車に乗せていただいて、武蔵村山市にある「PTSDの日本兵と家族の交流館・村山お茶のみ処」に行ってきました。戦争で心の傷を負った元日本兵の家族の交流の場です。館長の黒井秋夫さんは、とてもエネルギッシュな方でした。感染が何とか収束して、「老後」のささやかな夢を実現できる日がめぐってくることを願っています。

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