06年2月1日(戦災資料センター・ニュース No.8より)
戦後も61年を迎えました。戦禍の語りつぎは、いよいよこれからが大事だと思います。
ほどなくして、直接の体験が、追体験の時代に入るからです。追体験には民間人の立場での記録や資料が不可欠で、記憶を記録に、その記録を集合化する必要があります。当センターの意義はさらに重くなるわけですが、先頃見えた20歳の女性が、「私たち戦争を知らない世代には義務があります」と、感想ノートに書いてくれました。
それは、「この戦争について知る義務であり、考える義務、語りついでいく義務、そして、平和を守る義務です。そのためには、まず想像すること。あの頃をけんめいに生きた方たちの毎日を、気持ちを想像することが先決です」と。
いい言葉ですね。事務局一同、どんなに励まされたかわかりません。そして、このたびNHK放送文化賞の受賞となり、増築募金もみなさんの熱いご支援で、もう一息のところ。東京での平和学習には、ぜひ当センターへと呼びかけています。
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