センター二期目へ新しい試みを 次世代の「出番」いろいろと

 08年2月1日(戦災資料センター・ニュース No.12より)
 昨年はデンマークを旅しましたが、首都にある「抵抗博物館」に、感銘を受けました。ナチ占領下の暗黒時代をテーマにしている館の解説者は、コペンハーゲン大学から派遣された学生でした。現代っ子でも、学んで、立派に語り部役になれるのです。大学の姿勢にも考えさせられました。
 当センターも、開館から6年。なんとかの5ヵ年計画ではないけれど、増築も達成し、これより第二期に入ります。体験者は高齢化し、残り時間が少なくなりました。5年後を考えますと、いよいよバトンタッチで、後継者問題が大事とわかっていても、こればかりはスンナリと行きません。
 しかし、その一つの試みが、特別展「VOICE-知らない世代からのメッセージ」で、よかったと思います。また次を企画中ですが、当センターを活用して、後継者たる次世代の「出番」に何がどうできるか。こうしてみたらああしたら…の声を、ぜひお寄せくださいますように、期待しています。

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