開講!連続市民講座(会場参加)

【会場参加】東京大空襲・戦災資料センター連続市民講座

東京大空襲・戦災資料センターでは、2024年9月14日から2025年1月25日まで、全10回の市民講座を開催いたします。2025年は東京大空襲から80年となります。東京大空襲とは何だったのか、一般市民にとってアジア・太平洋戦争とはどんなものだったのか、様々な角度から考えます。

講師は館長の吉田裕ほかセンターの学芸員等が務めますが、田中禎昭さん(専修大学)、藤原辰史さん(京都大学)にもご出講いただきます。ぜひご参加ください。録画のインターネット配信(随時申し込み可)もありますので、ぜひご利用ください。

全10回(9月14日~1月25日)

形式:会場参加

会場定員:30人

会場:東京大空襲・戦災資料センター(東京都江東区北砂1丁目5-4)

参加費:各回2000円(全10回受講は15000円) U25・会員:各回1500円 中高生:各回1000円

*しょうがい者の付き添い・介助者は1人まで無料

<申込方法>

全10回受講(通しで参加)の優先申込受付:9月2日まで

下記URL(グーグルフォーム)からお申し込みください。折り返し電子メールにて、受講料のお支払い等についてご連絡します。

https://forms.gle/wWXYdzw9uqL8Fig16

<各回個別参加の受付について>

全10回を通しで受講される方を優先します。優先受付で定員に達しない場合、各回個別参加の受講者を募集します。詳しくは9月4日以降にセンターのウェブページ(https://tokyo-sensai.net/)でご確認ください。会場が定員に達した場合はオンライン配信をご利用ください。

<各回の日程・内容>

第1回 9月14日(土)13:30~15:30 「アジア・太平洋戦争のなかの東京大空襲」

講師:吉田裕(東京大空襲・戦災資料センター館長・一橋大学名誉教授)

アジア・太平洋戦争の戦局の推移とその特質を踏まえながら、大量死の背景を日米双方の視点から考えます。同時に、講和条約発効前後の時期までを視野に入れながら、「戦後史の中の『東京大空襲』」についても考察したいと思います。

第2回 9月29日(日)13:30~15:30 「関東大震災と東京大空襲」

講師:小薗崇明(学芸員)

1923年の関東大震災により帝都は多大な被害を受けました。その経験から復興において災害に強いまちづくりが志向されますが、同時に防空意識も高まっていきます。戦時下の防空体制や避難に際して度々想起される関東大震災、その記憶がもたらした影響について考えてみたいと思います。

第3回 10月12日8度)13:30~15:30 「1945年3月10日、東京大空襲―その時、何が」10月24日から配信

講師:比江島大和(学芸員)亀谷敏子(空襲体験者)

アメリカ軍の計画、日本側の対応、位置関係や被害状況などの概要を確認したうえで、実際にその大空襲のなかを生きのびた方に、体験と想いを語っていただきます。生身の人間が体験した空襲の実態に触れる貴重な機会です。

第4回 10月27日(日)13:30~15:30 「朝鮮人の空襲被害」

講師:千地健太(学芸員)

東京大空襲の被害を受けたのは日本人だけではありませんでした。植民地支配下の朝鮮半島から来た人、強制動員された人も被災しました。その体験と史料から実態を探り、朝鮮人にとって東京大空襲とはなんだったのか、考えます。

第5回 11月9日(土)13:30~15:30 「戦争とトラウマ―東京空襲の体験画から」

講師:田中禎昭(専修大学)

すみだ郷土文化資料館が収集した東京空襲被災者・遺族の描いた体験画の分析を通して、空襲体験者が抱える「心の傷」の問題を考えます。

第6回 11月23日(土)13:30~15:30 「東京大空襲と早乙女勝元文学」

講師:工藤芳弘(センター運営委員)

小説東京大空襲と題される『わが街角』『炎のあとに、君よ』『戦争と青春』を中心に、東京大空襲と早乙女勝元文学を考察します。

第7回 12月8日(日)13:30~15:30 「いま考えたい『食べること』と戦争の話」

講師:藤原辰史(京都大学) 早乙女愛(記録同人)

私たちが毎日かかわる「食べること」から戦争について考えます。戦時下の東京から現在のパレスチナまで、スペシャルゲスト講師に藤原辰史氏を迎え、食と戦争の深いつながりについてひもといてみたいと思います。

第8回 12月21日(土)13:30~15:30 「空襲死者への対応と残された記録」

講師:石橋星志(学芸員)

東京空襲の遺体処理と、戦後の改葬事業から遺骨霊名簿の編纂、さらに戦災殉難者霊名簿の奉納や慰霊のあゆみのあらましについて、これまで分かっていることを整理します。

第9回 1月11日(土)13:30~15:30 「空襲の記憶と空襲被災者運動」

講師:大岡聡(副館長・日本大学)

空襲被災者たちを主体として、被害の補償を求める運動や空襲記憶を継承する運動が粘り強く続けられてきました。こうした空襲被災者運動の展開を概観しながら、日本人の空襲記憶の特質について考えたいと思います。

第10回 1月25日(土)13:30~15:30 「世界の『空襲の歴史』から考える」

講師:比江島大和(学芸員)

市民講座の締めくくりとして、人類史上初の空襲から現在まで続く世界の「空襲の歴史」を、日本(軍)による空襲も含めて辿ります。「空襲の歴史」のなかに東京空襲を位置づけ、「空襲とは何か」についても考えます。

主催:東京大空襲・戦災資料センター

https://tokyo-sensai.net/

東京都江東区北砂1丁目5-4 TEL:03-5857-5631 tokyoraids@gmail.com

 

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