東京大空襲80年特別展―空襲体験を記録する/伝える
〇開催期間:2月5日(水)~4月4日(金)
〇会場:センター1F 映像講話室
〇入場料:入館料のみ
〇趣旨
2025年3月、東京大空襲から80年目を迎えます。
いま、日本では戦争体験者が少なくなり、その一方で世界では空襲が続いています。80年前の空襲を知る・学ぶ意味はますます大きくなっています。しかし、空襲による炎のなか、どのような人たちが、どのような体験を強いられたのかを記録した映像・写真はほとんど残っていません。そうした実態は、炎のなかをくぐり抜けた人たちが伝えてくれる空襲体験からしか、知ることができないのです。
当センター設立の土台となった1970年代の「東京空襲を記録する会」も、空襲の実態を風化させずに伝えていくため、空襲体験記を中心に『東京大空襲・戦災誌』全5巻をつくりました。当センターもその姿勢を引き継ぎ、2002年の開館以来、中核的なテーマのひとつとして「空襲体験」に向き合ってきました。
この特別展では、空襲体験がこの80年間、どのように表現され、伝えられてきたのかを振り返ります。また、空襲体験の継承など、近年のセンターの取り組みについても展示します。ぜひこの機会に、ご来館ください。
〇展示品の例
・「参考簿 綱川」
空襲当時の警察官の日誌(大日方純夫氏寄贈)
・『東京大空襲・戦災誌』生原稿
・川井満「昔、街が焼かれた3月10日あの日に戻って考えてみた」
・「知子へ」
空襲体験者が7才の孫に、戦時中の世相と空襲体験を伝えるために書いた絵入りの冊子(1982年)
・炭化した木片(賛育会病院)
空襲の痕跡を保存する取り組みを紹介