戦災資料センターニュースNo.35号より転載

2019年7月1日掲載

★母の友人が戦争・東京大空襲の語り部をしていました。1月、急な病で、救急車で病院へ着き、娘さんに「死にたくない」と言っていたそうです。語り続け、伝えたい気持ちが強かったのだと思います。私の父が戦時中にいただいた寄せ書きの日の丸の旗を、うもれさせるよりも何かの役に立ててもらいたいと、その方を通じて、こちらの資料館へ寄贈させていただいたこともありました。母の友人は3月初めに神に召され、3月10日に前夜会でした。3月10日は、東京大空襲の日でもあり、彼女はお話をする予定で、チラシも作られていました。彼女の思いがつまった3月10日―。忘れてはいけません。語り継ぐこと、大変なことですが、必要なことです。平成が終り、次の世でも戦いのないことを祈ります。

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