母子像東京大空襲・戦災資料センター

【01】2月24日(土)〜4月8日(日)の期間で2018年第1回特別展を開催します

特別展「名前と顔と足あと 3月10日失われた人びと」

2018年第1回特別展戦争災害研究室の霊名簿研究会による共同研究の研究成果公開の一環として、2月24日(土)〜4月8日(日)に特別展「名前と顔と足あと 3月10日失われた人びと」を開催します。

この展示では、東京都慰霊堂に納められた空襲犠牲者の名簿『戦災者個別 遺骨霊名簿』『都内戦災殉難者霊名簿』を二つの手法で分析し、展示します。

既に常設展示している「東京大空襲 いのちの被災地図」に、1945年3月10日における初期火災の発生状況と気象学研究によって判明している風の流れ等を加えて、「東京大空襲 いのちの被災地図U」を作成しました。これは、多数の犠牲者が出た墨田区・江東区内の被災地点に焦点を絞り、火災と避難の関係が推測できるように図示したものです。

もう一つは、霊名簿に記載のある遺族から聞き取りと資料提供の協力を得て、わずか一行にまとめられた霊名簿上の記載を補い、空襲で亡くなった家族の情報と写真、その最期の状況についてパネルでお伝えする展示です。

これまでの研究から明らかになってきた成果を中間報告として展示し、「霊名簿」という空襲犠牲者に関わるビッグデータの活用の可能性と、空襲で失われたそれぞれの家族の姿を示すことで、改めて空襲で亡くなった方について考えてみたいと思います。

また会期中には会場で展示内容の詳細について語る、ギャラリートークも開催します。

■3月31日(土)14時〜
 山本唯人(センター主任研究員、青山学院女子短期大学助教)

お誘い合わせの上、ぜひご来場ください。

2018年第1回特別展
「名前と顔と足あと 3月10日失われた人びと」

展示期間 2018年2月24日(土)〜4月8日(日)

開館日   水曜日〜日曜日
開館時間 12時〜午後4時まで
会場    東京大空襲・戦災資料センター2階
協力費   一般300円 中・高校生200円 小学生以下無料