母子像東京大空襲・戦災資料センター

【20】2014夏の親子企画「みて!きいて!つたえよう!東京大空襲」
を開催しました

プログラムの内容をご紹介します

 今年の夏の親子企画は、空襲体験の話を中心に、紙芝居や追体験の語りのほかに、戦中の子供たちの遊びや展示品探しのクイズなども行い、好評のうちに終わりました。

 以下のプログラムを行いました。

・8月14日(木) 当センターのすぐ近くでの空襲体験の話、紙芝居「あおよ、かえってこい」、戦後の追体験(埼玉大学生)
・8月15日(金)深川での空襲体験、紙芝居「焼き場に立つ少年」、戦後の追体験(埼玉大学生)
・8月16日(土)3月10日お誕生日祝いの夜に空襲にあったお話。紙芝居「みよちゃんの赤いぽっくり」、戦後の追体験(埼玉大学生)
・8月17日(日)深川での空襲体験、紙芝居「あしたのやくそく」、天国からやってきた田中正造が見た空襲と現在の語り(埼玉大学生)

 各回の体験談を聞く前には、東京大空襲の短い解説映像も見ていただきました。
 参加者は4日間で434人と、たくさんのひとに来ていただきました。

 年々戦争時代を生き抜いた人が身近から消え、戦争の記憶が遠のいていますが、今年は世の中の動きに不安を感じ、親子で勇気を出して参加したという人が見られました。

 「この子たちが大人になったときが心配」「やっぱり戦争はいや」「戦争は怖い」などと、おとな、子供ともいまの時代に不安を感じている姿が目立ちました。昨年までとは少々異なった会話が、参加者どうしで語られていました。

 今年は、センタースタッフ・有志による実行委員会をつくり、メンバーで話し合いながら企画づくりをおこないました。
 その成果が、とてもバラエティのあるプログラムにつながったと思います。
 戦時中の子供の遊びや展示物さがしのクイズは子供たちの興味を引きました。
 埼玉大学の学生さんたちの応援があり、会は盛り上がりました。(学生が正造の姿に扮して)正造の生きた時代から戦争の時代へ、そして現在を語らせるなど、学生さんらしい試みで新鮮でした。
 子供を含む来館者との対話ができる質問コーナーもよかったと思います。
 ぜひ、こうした新しい企画や発想をとりいれて、来年も「夏の親子企画」をつづけます。

最終日の8月17日の様子を写真でお伝えします

100人近い方々に来ていただきました100人近い方々に来ていただきました

江東区(深川)での空襲体験を語ってくださった高橋恭子さん江東区(深川)での空襲体験を語ってくださった高橋恭子さん

紙芝居「あしたのやくそく」を聞かせてくださった鈴木美智子さん紙芝居「あしたのやくそく」を聞かせてくださった鈴木美智子さん

会場の子どもたちがつな引きに参加すると…埼玉大学生の扮した田中正造さんが現れました会場の子どもたちがつな引きに参加すると…埼玉大学生の扮した田中正造さんが現れました

写真提供 小沢和史氏