母子像東京大空襲・戦災資料センター

【05】特別展が始まりました

オープニング・イベントではドレスデンから
インターネット中継も行ないました

 2月16日(土)18:00から戦災資料センターで、特別展「空襲を伝えるドイツの都市(まち)──ドレスデン・ベルリン・ハンブルク」のオープニング・イベントを開きました。

 冒頭、展示と図録の共同企画・制作にあたった和・ピースリングの有馬保彦さんからあいさつがあり、そのあと、主任研究員の山本唯人から展示解説とイベントの紹介がありました。焼けたがれきを外壁に残しながら、空襲前の姿を復元した、ドレスデンの聖母教会などを画像で示しながら、ただ過去を保存するのではなく、再建を新たな平和のメッセージを送るきっかけとする「創造的継承」のあり方を説明しました。

 図録制作を担当した和・ピースリングのなかのゆかさんからは、展示には盛り込めなかった図録の見どころや、3月23日に予定されている、ドレスデン生まれの作家・ケストナーの児童向けイベント(小学生以上程度)の予告がありました。

 第2部は、ドレスデンとインターネットで結び、今回の展示に協力してくださった、「1945年2月13日」協会のノラ・ラングさん、マティアス・ノイツナーさんから、メッセージをいただきました。

 ノイツナーさんは、3月13日に大阪で、3月16日に戦災資料センターで講演するため、ドレスデンから来日します。日本でまたお会いしましょう!

会場風景


展示会場。豊富な写真と解説で、空襲を伝えるドレスデン・ベルリン・ハンブルクの“今”を紹介します。

展示物


本邦初公開のドレスデン空襲の実物資料。ドレスデンの「1945年2月13日」協会から特別に提供していただきました。

オープニング


2月16日のオープニング・イベントで、展示を解説する山本研究員。司会は和・ピースリングの加藤宣子さん、インターネット中継は鳥山敦さんに担当していただきました。

中継の模様


インターネット中継でドレスデンからメッセージを寄せてくださったマティアス・ノイツナーさん(画面左)とドレスデン空襲体験者のノラ・ラングさん(画面右)。

ドイツ側中継会場


ドレスデンの中継会場でくつろぐマティアス・ノイツナーさん(中央)とノラ・ラングさん(右)。左は通訳を担当してくださった木戸衛一さん。現地では中継の設備・通訳で柳原伸洋さんにも協力していただきました。(撮影:柳原伸洋)