母子像東京大空襲・戦災資料センター

【01】2月16日より特別展を開催します

空襲を伝えるドイツの都市
──ドレスデン・ベルリン・ハンブルク

2月16日(土)〜4月7日(日)の期間、特別展を開催します。


連邦軍軍事史博物館


連邦軍軍事史博物館

2013年 第1回 特別展

空襲を伝えるドイツの都市(まち)
──ドレスデン・ベルリン・ハンブルク

主催・場所:東京大空襲・戦災資料センター
共同企画・制作:和・ピースリング
制作協力:木戸衛一(大阪大学准教授)・柳原伸洋(東海大学講師)
協力:大阪空襲訴訟を支援する会・NPO法人日独平和フォーラム
期間:2013年 2月16日(土)〜4月7日(日)

開館:水〜日曜日(月・火曜日は休館)
開館時間:12:00〜16:00
入館協力費:一般 300円/中高校生 200円/小学生以下 無料

特別展チラシ左の画像をクリックすると、PDFファイルがダウンロードできます。

【開催趣旨】

 2012年2月、東京・大阪から日本の空襲体験者や市民が、ドイツの空襲被災都市・ドレスデン、ベルリン、ハンブルクを訪れました。

 ドイツでは、ベルリンの壁崩壊後、大規模な都市再開発が進められる一方、街並みのなかに、戦争や空襲の記憶を残していく取り組みが行われています。また、統一後のドイツ社会では、経済格差を背景に、排外的な思想に引き寄せられる若者や、加害の事実を無視し、自国の被害のみを喧伝する活動も見られます。それに対して、自国の加害をふまえつつも、空襲を忘れないための行動やかつての交戦国と和解する取り組みが、多くの市民によって開始されています。

 こうした、ドイツ市民や社会のあり方は、アジアで生きるわたしたちにも、ヒントを与えてくれることでしょう。

 本展では、今回の旅で得られた写真や映像、市民との交流の記録を通して、ドイツにおける空襲被災都市の現在の姿を紹介し、未来に向けて、空襲体験をどのように継承していけるか考えます。

聖母教会 ドレスデン 2005年に再建された聖母教会


ヴィルヘルム皇帝記念教会ベルリン 空襲の跡を保存するための工事が進むヴィルヘルム皇帝記念教会


ニコライ教会ハンブルク ニコライ教会の一部


[関連企画]講演会

空襲体験をどう継承するか
──ドイツ・ドレスデンからゲストを招いて

ゲスト:マティアス・ノイツナー氏 (「1945年2月13日」協会代表)
▼大阪:3月13日(水)13:30
 会場:大阪市立中央会館ホール
   地下鉄堺筋線・長堀鶴見緑地線「長堀橋」下車 徒歩6分
   大阪市中央区島之内2-12-31 電話 06-6211-0630)
▼東京: 3月16日(土)14:00
 会場:東京大空襲・戦災資料センター
 発言:早乙女勝元ほか

ゲスト・プロフィール
ノイツナー氏マティアス・ノイツナー……1960年生まれ。1987年、ドレスデン空襲の証言記録・継承団体を設立。ドレスデン空襲の死者数調査委員を務めた。


[東京大空襲・戦災資料センターでのイベント]

●オープニング・イベント

2月16日(土) 18:00
展示解説「ドイツの空襲被災都市・市民に学ぶ」
※ドレスデンとのインターネット中継を予定
和・ピースリング(本展共同企画・制作市民グループ)

●公開研究会

2月23日(土) 13:30
「空襲展示の意義と課題──日本とドイツの空襲展示の比較を通して考える」
南守夫(元愛知教育大学教授・ドイツ現代史)

ケストナーファンのみなさん、大歓迎!
●親子企画

3月23日(土) 14:00
ケストナーを知っていますか?
 ──ドレスデン生まれの作家、ケストナーの作品を楽しむ
講演『エーミールと探偵たち』を追いかけて
  本田雅也(ドイツ文学・児童文学研究)
朗読『わたしが子どもだったころ』ほか
場所:東京大空襲・戦災資料センター