母子像東京大空襲・戦災資料センター

【15】早乙女館長の新しい著作が刊行されました

『平和のための名言集』(大和書房)


平和のための名言集早乙女館長の編纂になる新しい著書、『平和のための名言集』が大和書房より刊行されました。平和の糧となる古今の名言を集めたもので、一日一言、1年分になる366が日付順に並べられています。

たとえば1月14日分は宮沢賢治の「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」。3月10日は早乙女館長自身の「私は、……名もなき庶民の生き証人を通じて、“皆殺し”無差別絨毯爆撃の夜に迫る。話すほうも、きくほうもつらかった。だが、そのつらさに耐えたくれた人のために、そしてまた、ものいわぬ八万人の死者のために、私は昭和二〇年三月一〇日を、ここに忠実に採録してみたい。私の人間としての執念のすべてをこめて」が。有名なチャップリンの「一人を殺せば残虐な殺人者であり、一〇〇万人殺せば英雄だ」は、4月11日分の掲載です。

登場するのは、作家から学者や政治家、俳優、芸術家、ジャーナリスト、市井の人まで、多彩。各ページの下には各人のプロフィールや「今日の出来事」が掲載され、理解を深めてくれます。巻末には索引も用意され、人名から名言を引くこともできます。

巻頭に置かれた「編者の言葉」には、「本書が戦争と平和を考えるきっかけとなり、また恒久の平和を実現しようとする人の力の一助になれば幸いである」と記されています。

平和のための名言集

ISBN:978-4479392316
編者:早乙女勝元
判型:四六判 384ページ
出版社:大和書房
発行日:2012年8月10日
定価:本体1800円+税