【08】3月5日に「東京大空襲を語り継ぐつどい」を
カメリアホールで開催しました
当日の模様を写真を中心に簡単に報告します
3月5日(土)、「東京大空襲を語り継ぐつどい−−戦災資料センター開館9周年」を亀戸駅前のカメリアホールで開催しました。
今年は夕方6時半からの開演となりましたが、幸い好天にも恵まれ、400名を超える方々に出席いただいて、ほぼ満席となりました。これまでになく若い人の姿が目立ったのが、印象的です。
センター運営に向けた維持会員や維持募金なども多数お申し込みいただき、ありがとうございました。
【会場】
会場のカメリアホールのある亀戸駅前のカメリアプラザ
エスカレーターを上がった2階ロビーで、関連書籍なども頒布
最終巻が刊行されたばかりのビジュアルブック『語り伝える東京大空襲』全5巻
空襲体験者の橋本代志子さんが折ってくれたはばたく折り鶴をもとに、子どもたちが作ってくれたポスター。折り鶴は参加者全員に1羽ずつプレゼントされた【コカリナ演奏】
司会の丹治温子さんと細井美穂さんから、本日の式次第の説明
オープニングでコカリナとオートハープを演奏してくださった黒坂黒太郎さんと矢口周美さん。「鳥の歌」「アメージンググレイス」、そして「イマジン」が演奏された
コカリナという楽器を説明する黒坂さん
美しい伸びのある声で会場を魅了した矢口さん【挨拶】
都教組執行委員長・児玉洋介さんによる開会の挨拶【東京大空襲を語り継ぐ Part I】
都立両国高等学校附属中学校が、東京大空襲をテーマにした英語劇を演じて、東京都英語学芸大会で二連覇を果たした。指導された山本崇雄先生による解説
生徒たちが戦災資料センターを訪れたシーンや準備風景、当日の舞台などを記録したテレビ番組「NEWS ZERO」が紹介された
生徒の代表が、センターを訪問したときの感想などを話してくれた
劇で主役を演じた金戸渉君。「こんな悲惨な出来事があったのをまったく知らなかった。これからも空襲を伝えていきたい」と語ってくれた
最後に劇中歌を全員で合唱。見事なハーモニーが会場に響き渡った。後半は手話で歌詞を伝えた【講演】
海老名香葉子さんの講演。国民学校5年生沼津に疎開中、東京大空襲で父・母・祖母・長兄・次兄・弟の家族6人を亡くされた
「町も家も家族みんなを奪ったあの惨禍を忘れてならじ」という講演のタイトル通り、平和の大切さを呼びかけた【東京大空襲を語り継ぐ Part II】
戦災資料センターのこの1年の活動をスライドで紹介する山本唯人研究員
築山実さんにお話をうかがった証言映像プロジェクトの作品「片隅の祈り−八百霊地蔵を守る」が上映された
証言映像プロジェクトに関係したスタッフが壇上に【お話】
最後は、早乙女勝元館長によるお話「そして、明日へ…」。ユーモアあふれる緩急自在な語りに、会場が沸く
館長のお話にもあったビジュアルブックが司会から紹介されて、今年のつどいも幕を閉じた
東京大空襲を語り継ぐつどい
=東京大空襲・戦災資料センター 開館9周年=
日時: 2010年3月5日(土)
開場: 午後6時15分
開演: 開演午後6時30分〜8時40分
会場: カメリアホール
(JR総武線亀戸駅北口下車徒歩2分 カメリアプラザ3階)
定員:400名(先着順)
参加費:500円
◆コカリナ演奏
カザルス「鳥の歌」ほか 黒坂黒太郎さん・矢口周美さん
◆東京大空襲を語り継ぐ Part I
[1]センターで学ぶ中学生「英語劇で伝える東京大空襲」
東京都立両国高校付属中学校
◆講演「町も家も家族みんなを奪ったあの惨禍を忘れてならじ」
海老名香葉子さん(児童文学)
◆東京大空襲を語り継ぐ Part I
[2]戦災資料センターのこの一年
[3]証言映像作品の上映(出演:築山実さんほか)
企画・製作:東京大空襲証言映像プロジェクト
◆お話「そして、明日へ・・・」
館長 早乙女勝元
海老名香葉子さんのプロフィール
1933(昭和8)年、東京・本所生まれ。1945(昭和20)年3月10日の東京大空襲で肉親と死別。1952(昭和27)年、落語家・初代林家三平さんと結婚。1980(昭和55)年、夫の死後、30人の弟子を支え、マスコミでも活躍。
主な著書:「うしろの正面だあれ」(金の星社)、「あした天気になあれ」(朝日新聞出版)、「お咲ちゃん」(徳間書店)など多数。2005(平成17)年、上野公園内に慰霊碑及び平和の母子像を建立の悲願達成。
〔主催〕
東京大空襲を語り継ぐつどい実行委員会
〒136-0073 東京都江東区北砂1-5-4
東京大空襲・戦災資料センター内
Tel 03-5857-5631 Fax 03-5683-3326
