【14】『ファシズムの解剖学』読書会開催のお知らせ
ロバート・パクストン『ファシズムの解剖学』
4月24日(金)の15時から
東京大空襲・戦災資料センター戦争災害研究室では、定例研究会のサブ研究会として、下記の読書会を開催します。4月から月1度くらいのペースで進める予定です。「ファシズム」という問題設定に関心を持つ幅広い研究者の参加を歓迎します。参加を希望される方は、下記の事務担当までご連絡ください。
事務担当・山本
fax 03-5683-3326
『ファシズムの解剖学』読書会
テキスト:Paxton, R.O., 2004, The Anatomy of Fascism, Alfred A. Knoff, Publisher, New York.
=瀬戸岡紘訳,2009,『ファシズムの解剖学』桜井書店.
【主旨】
本書は、2004年、アメリカのファシズム研究者、ロバート・パクストン(元コロンビア大学歴史学教授、現名誉教授)によって刊行された研究書の翻訳である。
読書会では、本書を丹念に読みながら、欧米を中心とするファシズム研究の最新の研究成果を吸収し、今、「ファシズム」の登場とその帰結を問うという観点から、近現代史を見つめ直すことへの問題意識を学びとることを第1の目標とする。
また、戦争災害研究室では、アジア太平洋戦争の過程で一般民衆にもたらされた東京大空襲の被害実態に関する資料を中心に、日本の総力戦体制に関与した各種の政府組織・地域団体などに関する資料を幅広く収集してきた。戦災資料センターの下に設置された研究会として、これらの資料を読み解く上で、ファシズム研究の成果やそこから導き出された問題意識を、どのように継承し、生かすことができるかという点も意識したい。
毎回、十分な討論の時間をとり、必ずしも空襲・総力戦研究者にとどまらない、歴史学・政治学・社会学などの幅広い観点から「ファシズム」という問題設定に関心を持つ研究者の参加を歓迎する。
第1回 2009年4月24日(金)15:00
場所 東京大空襲・戦災資料センター共同研究室
検討箇所 1〜2章
第2回 未定