母子像東京大空襲・戦災資料センター

【28】8月23日(土)に「特別展関連企画」を開催しました

神戸・東京・長崎の高校生たちが
空襲を映像作品で伝えてくれました

8月23日(土)、「夏の親子企画」に引き続いて、現在開催中の特別展「記憶のなかの神戸空襲」の関連企画として、「空襲を映像で伝える−−神戸、東京、長崎の若い世代から」を開催しました。

兵庫県からは兵庫県立須磨友が丘高等学校放送部のみなさんが、東京からは昭和女子大学付属昭和中学校・昭和高等学校放送部のみなさんが登場し、それぞれ神戸空襲、東京大空襲をテーマに制作した作品を上映。続いて長崎からは青少年ピースボランティアのみなさんによる、被爆地ナガサキをテーマにしたプレゼンテーションとグループの活動報告があり、また紙芝居で空襲体験を伝えている東京都立芝商業高等学校演劇部のみなさんも登場してくれました。

最後は3つのグループに分かれての「交流の時間」となり、自己紹介や作品制作の実際、他校作品の感想など、活発に意見が交換されました。

空襲を直接体験した世代だけではなく、こうして若い世代が自分たちの言葉で戦争を語り伝えていこうとする動きに、大きく力づけられましたし、どの作品も制作者の思いが強く打ち出されていて、印象に残りました。


神戸空襲を記録する会代表の中田政子さんを取材した映像作品「忘れない−−1945・神戸」を制作した、須磨友が丘高等学校放送委員会のみなさん。これに先立ち、ラジオドラマ「潮騒の記憶」も上演されました。


今日の「夏の親子企画」でも空襲体験を語ってくれた二瓶治代さんのお話を軸に構成した、昭和女子大学付属昭和中学校放送部による「平和への祈り」(上左)と、東京大空襲の仮埋葬地を撮り続ける写真家・広瀬美紀さんを取材した同昭和高等学校放送部による「Message」(上右)。会場には、広瀬美紀さんも駆けつけてくれました。


長崎青少年ピースボランティアのみなさんは、PowerPointを使った2つのプレゼンテーションを上演。長崎原爆投下をさまざまな角度から追いかけた「被爆の実相」(左上)と、自らの活動の実際をレポートする「青少年ピースボランティアの活動紹介」(右上)。


橋本代志子さんの体験を描いた紙芝居「東京大空襲」の上演を続ける芝商業高校演劇部のみなさん。


参加者全員が3つのグループに分かれての交流の時間。初対面の人たちがほとんどなのに、活発に意見が交換されました。


参加者のみなさんと指導された先生方。飛び入りで交流に参加された体験者の方も加わって、最後に記念写真を。


広瀬美紀さんの「Requiem 東京大空襲」が、東京に引き続き、大阪ニコンサロンでも8月27 日(水)まで開催中です。11:00〜19:00(最終日は15:00まで)。詳しくは、ニコンサロンのページへ。