【27】「夏の親子企画」、最終日の模様です
中村昭三さんの「胡弓演奏と朗読劇」と、
二瓶治代さんの「空襲体験のお話」
戦災資料センターで毎年夏に開かれる「夏の親子企画」、前半は紙芝居の上演、後半は空襲体験者のお話という組み合わせでこれまで3回にわたって実施してきましたが、最終回の8月23日(土曜日)は、昨年も大好評だった中村昭三さんによる「一弦胡弓演奏と朗読劇」と、二瓶治代さんによる「空襲体験のお話」でした。
その模様を写真で報告します。
廃物利用で作った楽器の説明をする中村昭三さん(80歳)。バイオリンの名器をもじって「ステラレゴミデス」と名付けている。
棹は古いほうきの柄、弓は折れた竹刀と海辺で拾った釣り糸、共鳴器は花見で拾ってきたプラスチックコップ。ゴミから生まれた楽器とは思えない、美しく澄んだ音が響く。
演奏に引き続いておこなわれた朗読劇「炎の町の白い花」(作さねとうあきら)。登場人物の感情がほとばしる、緩急自在の熱演に引き込まれる。
東京下町地域の地図を使いながら、炎のなかを逃げまどったあの夜の体験を淡々と語る二瓶さん。
会場は満員で、予備席も埋まるほど。
今年の「夏の親子企画」は、
以下のようなプログラムで実施しました
●7月26日(土)
紙芝居『あしたのやくそく』(作画吉村勲二・ミエ)
大貫勝敏/体験者のお話 江角恵子
●8月2日(土)
紙芝居『ガラスのうさぎ』(作高木敏子・画加太こうじ)
まるのめぐみ/体験者のお話 橋本代志子
●8月9日(土)
紙芝居『コスモスの花はさいたけど』(原作画葛飾区立細田小学校児童)
紙芝居『ゴローのさけび』(作画斉藤昭一)
新堀登喜子・斉藤昭一/体験者のお話 亀谷敏子
●8月23日(土)
胡弓と朗読劇『炎の町の白い花』(作さねとうあきら)
中村昭三/体験者のお話 二瓶治代