母子像東京大空襲・戦災資料センター

【21】10月20日(土)にシンポジウムを開催します

無差別爆撃の源流
ゲルニカ・中国都市爆撃を検証する

主催 東京大空襲・戦災資料センター 戦争災害研究室
日時 2007年10月20日(土)13:30〜17:30
会場 日本大学歯学部 2号館地下1階第1講堂
   (最寄りJR御茶の水駅聖橋口 徒歩5分)
   (歯学部2号館入口を入ったフロアが地下1階です)

開会挨拶……吉田裕(戦争災害研究室室長)
第1部
1 ゲルニカはどう爆撃されたか
   ……荒井信一(戦争と空爆問題研究会)
2 リーフ戦争からスペイン内戦へ
  −−生存破壊のための空爆とその衝撃・記憶・謝罪
   ……深沢安博(茨城大学)
第2部
3 日本の中国都市爆撃地図作製と重慶爆撃現地調査報告
   ……山本唯人(戦争災害研究室)
4 重慶での空爆シンポジウムの紹介
   ……伊香俊哉(都留文科大学)
討論


 今年はゲルニカ空襲、本格的な中国都市空襲が開始されてから70周年にあたります。20世紀の前半に登場した「戦略爆撃」と呼ばれる攻撃手法は、その後、ドイツ・日本諸都市への爆撃、原爆投下へとつながり、現代のアフガニスタン・イラク戦争においても、一般市民に多くの被害を出し続けています。

 開館から5周年を迎えた東京大空襲・戦災資料センターでは、このような、空襲による戦争被害の実態を解明し、その成果を社会に広く発信する目的で、2006年、「戦争災害研究室(戦災研)」を設立しました。今回のシンポジウムでは、「無差別爆撃の源流」とされるゲルニカ・中国諸都市空襲をテーマに、それぞれの専門家、戦災研研究員による最新の研究成果を発表します。

 第2部では、今年9月、中国の西南大学で重慶爆撃をテーマに開催される国際シンポジウムの最新報告、戦災研による現地調査報告なども行います。

 このシンポジウムが、「戦略爆撃」の問題への関心を高め、研究者や幅広い市民による研究・議論をより一層深めていく、きっかけになれば幸いです。



東京大空襲・戦災資料センター

1970年に設立された「東京空襲をを記録する会」の活動を継承し、2002年、(財)政治経済研究所の付属施設として開設された民立民営の資料館。東京大空襲による民間人の戦争被害を伝えると共に、空襲に関するイベント、研究活動、出版事業にも力を入れている。2006年、研究活動の拠点とするため戦争災害研究室を設立した。月1回程度の研究会を開催し、成果は『戦争災害研究室だより』、HPなどで発表している。


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