母子像東京大空襲・戦災資料センター

【18】「夏の親子企画−−空襲体験のお話と紙芝居の会」、
第2回の模様をご紹介します

二瓶さんのお話と芝商高校生の紙芝居

関東地方がようやく梅雨明けした8月1日、戦災資料センターでこの夏に5回にわたって開催される「夏の親子企画−−空襲体験のお話と紙芝居の会」の第2回目の会を覗いてきました。1時半からの紙芝居は見逃してしまいましたが、2時からの二瓶治代さんのお話と、2時半からの都立芝商業高校による紙芝居『東京大空襲〜橋本代志子さんの体験』の上演をを聞くことができました。

写真展会場二瓶さんの語り口は淡々としていますが、描かれる情景はこの世のものとは思えないすさまじいもので、あの現場を直接見た人でなければ描けない迫力に満ちています。最後に「体験学習が効果的だといまよく言われていますが、戦争の体験だけはみなさんにしてほしくない。空襲の体験は私たちで終わりにしてほしいのです」と言われていたのが強く印象に残りました。

都立芝商業高校の演劇部による紙芝居は、5人の登場人物も4人のナレーターもいきいきと動き出すような迫真の演技力で、さすが演劇部!とうならされます。2回目は1回目と違って、今回が観客の前で演じるのは初めてのメンバーも交じる、1〜2年生主体で演じられました。指導された川澄正幸先生によると、実際に空襲を体験した二瓶さんのお話を生で聞いた直後だったので、1回目より思いがこもっていたし、声もよく通っていたそうです。

都立芝商業高等学校演劇部のみなさん。この紙芝居『東京大空襲』は、都立葛飾野高校美術部が制作したものです。川澄先生によると、「声をかけてくだされば、どこへでも上演に出向きます」とのこと。

「空襲体験のお話と紙芝居の会」は、あと3回、8月の11日(土)、18日(土)、23日(木)にも開催されます。どうぞ気軽にご参加ください。詳しい内容やスケジュールは、こちらのページでどうぞ。