【16】『東京を爆撃せよ』の「新版」が刊行されました
1990年6月20日に三省堂選書として刊行された、奥住喜重さんと早乙女勝元館長による『東京を爆撃せよ−−作戦任務報告書は語る』、品切れで入手が難しくなっていましたが、このほど装いも新たに「新版」が刊行されました。『東京を爆撃せよ−−米軍作戦任務報告書は語る』と、副題に「米軍」の2文字がわざわざ追加されたことに、時代の移り変わりを感じさせられます。
奥住喜重・早乙女勝元 共著
三省堂
2,100円（本体2000円）
A5判 272ページ
ISBN：978-4-385-36321-9
07年に提訴された東京空襲裁判の一級資料。死者10万人余りを出した東京空襲も標的は焼夷弾（クラスター爆弾）で「町を焼く」一般市民が標的だった。今も続く米軍の戦略爆撃の思想を読み尽くす。90年刊行の同名の三省堂選書の増補新版。
目次
1945年の東京空襲の写真
炎上する東京のスケッチ
首都東京はどのように焼かれたか？ リト・モザイク座標法が示す新たな事実とは
集団提訴と継承のセンターと
１ 序章 寅彦と悠々
２ 二月二五日 「雪天の大空襲」作戦任務三八番
３ 三月一〇日 烈風下の奇襲作戦任務四〇番
４ 四月一三日 一四日春夜東京北部大空襲作戦任務六七番
５ 四月一五日 南端蒲田地区の空襲作戦任務六九番
６ 五月二四日未明 東京南部大空襲作戦任務一八一番
７ 五月二五−二六日 東京中心部西部作戦任務一八三番
参考文献一覧
報告書を欠く初期作戦任務一覧
作戦任務報告書
東京大空襲の標的はどこか
90年に刊行された旧版