【19】この夏の「空襲体験者のお話を聞く会」、多くの参加をいただきました
このサイトやNHKの番組を見て来てくださった
親子連れや中学生の姿が目立ちました
おかげさまで、今年の夏休みに企画しました「空襲体験者のお話を聞く会」には、連日たくさんの方たちが参加してくださり、ふだんなかなかお会いできない子どもたちやお母さんたちとも、交流を深めることができました。資料センターでは、これからも折りをみて、みなさまとの交流の機会を作っていこうと思います。随時ホームページでお知らせしていきますので、これからもよろしくお願いします。
8月12日、16日、23日と、語り手をつとめてくださった二瓶治代さんから、感想をいただきました。
語り手をつとめて(二瓶治代)
今年の夏も終わろうとしています。
東京大空襲・戦災資料センターは、この夏、例年にないにぎわいをみせてくれました。口コミにより当センターが段々知られてきたことが第一の理由と思いますが、それだけではなく、世の中の動きへの不安に起因することもあるのではないかと思います。
「インターネットでセンターを知った」「NHKの『みんな生きている』を見て」という人が意外に多かったのには驚きました。
来館者の多くは30代半ばの親子連れ、中学生が目立ちました。その目的は夏休みの宿題「自由研究」のテーマさがし。かつて日本も戦争をしていた時代があった……その戦争は庶民にとってどのようなものだったのか……その一端を見ることができたのではないかと思います。
こんな会話が心に残りました。
「こんな時代があったんだね」
「ほんとにアメリカと戦争していたんだよね」
石川光陽氏の写真を見ていた中学生たち、
「エッ? これ、ほんとの人間? ほんもの?」
「造ったんじゃないの?」
「ほんとの“人”だよ、これ」
「こんなになっちゃったんだ……」
じっと見つめていた大きな瞳はいつしかうるんでいました。
鉛筆を持った手は握りこぶしになっていました。