戦災資料センターニュースNo.29 より転載

―若い世代―
◆私の祖父母も当時、甲府空襲を経験し、親しかった友人や隣人を多く亡くしたと言っていました。自分達は当時のことは何も分かりませんが、こういった歴史は絶対に語り継いでいかなければいけないことだと思います。今回こういった資料を見ることができ、本当に良かったです。ありがとうございました。そして、犠牲となった方々のご冥福をお祈り申し上げます。(2月12日 山梨県甲府市 Yさん)

◆今日、この資料館に来て、戦争について色々分かりました。体験談なども聞き、空襲など絶対におこしたくないと思いました。今後この資料館で知ったことをいかし、生活していきたいです。感動しました!(2月15日 Aさん)

◆戦争の恐ろしさと命の大切さをあらためて実感しました。自分たち若者が将来がんばらないといけないとおもいました。(3月3日 京都府 10代男性)

◆戦争のひどさを改めて感じました。広島、長崎だけでなく東京にもこのような惨劇があったと分かった。僕たちは次の世代にこの残酷な昔を伝えていきたいと思う。(4月 SYさん)

―大人―
◆久しぶりに来ました。毎年3月10日の日にテレビ等で東京空襲のばんぐみをみていたりした。5年前の3・11いこう、3月10日の事を忘れられてる気がする。終戦から70年たったが、又、戦争の足音が聞こえてきそうである。10代20代の若者に70年前の事をよく考えて学んでほしいと思う。「平和」のとうとさ、「命」のたいせつさを学んでほしいとせつに願う。(3月3日 40代男性)

◆戦争についての学習を続けていくことが私の仕事の一つであると自覚しながらも、私自身は戦争を経験しておらず、知らないことも多い。たくさんのことを知って、たくさんのことを感じて、1人でも多くの子どもたちに伝えていきたいと思わずにはいられませんでした。お話してくださり、ありがとうございました。(5月11日 奈良県の中学校3年生の担任教師)

◆2016.3.10 東京大空襲71年。今年もこの日が巡ってきました。〔中略〕毎年楽しみにしていたハープ奏者夫妻による生演奏を拝聴する機会は(僅かな時間差で)逃してしまったが、今回の特別展“ぼくと戦争―小池仁戦争体験画集”はたいへん興味深く拝見させていただいた。精巧な絵画と添えられた作者の解説文に、クスッと笑える一面がありながら、戦争の“愚”を語っていてどこか哀しい。〔中略〕 戦後71年となって少しずつ本当に自分にとって大切な人たちが姿を消していく。年月と共に彼らの体験したことも風化していく。そんなの嫌だと思っても、これは誰もさからえない、仕方ないこと。でもここに来ればお名前で、遺品で、あるいは著作物で再会することが出来るし、心の中で対話することが出来る。つながれる。翌11日は東日本大震災から丸5年だ。〔中略〕 自然災害と戦争被害を同じ系列で捉えることには些か限界もあるが、(1954年の)3.1ビキニ、そして今日3.10、明日3.11を含めて、3月は“命”について考える月にしたいものである。〔中略〕 上は国家から下万民に至るまで、何かがおかしくなってきている昨今、もう一度立ち止まって考えてみたい。そんな今年の来訪である。(3月10日 千葉県 女性)

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